社会派 「カサブランカ」 男と女の悲恋に秘められた米国の戦意高揚の意図を見抜け 男と女の悲恋に秘められた米国の戦意高揚の意図を見抜け カサブランカ(1942年 マイケル・カーティス監督) 原題は「Casablanca」。フランス領モロッコの町カサブランカを舞台にした物語だが、スペイン語でcasaは「家」、blancaは「白」の意味で直訳は「白い家」。英訳すると「ホワイトハウス」を表している。政治性... 2021年8月4日
社会派 「ベスト・オブ・エネミーズ -価値ある闘い-」 バッハに国民を売った菅首相に見せたい50年前の黒人差別の真実 バッハに国民を売った菅首相に見せたい50年前の黒人差別の真実 ベスト・オブ・エネミーズ -価値ある闘い-(2019年 ロビン・ビセル監督) ついにと言うべきか、とうとうと言うべきか。東京五輪が始まった。もう後戻りはできない。国民の多くが開催に反対あるいは延期すべきだと主張しているのに、菅政権は五輪のごり押しにノーと言... 2021年7月25日
社会派 「ジョーカー」 ビジネスマンに放った8発の銃弾が暗示する虚構の世界 ビジネスマンを殺害した8発の銃弾が暗示する虚構の世界 ジョーカー(2019年 トッド・フィリップス監督) 10年ほど前、外資系銀行に勤めている人からこんな話を聞いた。 「現在の米国は貧富の差が広がるばかりだが、今から60年ほど前はこれほどひどくなかった。もちろん大富豪はいたが、国民の大部分は中産階級と言ってもいい状況だ... 2021年6月19日
社会派 「セルピコ」 腐敗警官に1人で立ち向かう 腐敗警官に1人で立ち向かう セルピコ (1973年 シドニー・ルメット監督) 「十二人の怒れる男」「未知への飛行」などの社会派監督、シドニー・ルメットがメガホンを取った問題作。 ニューヨーク市警の刑事セルピコ(アル・パチーノ)が捜査中に顔を銃撃され、病院に担ぎ込まれた。実はセルピコは市警の腐敗ぶりを告発し、同僚刑事たち... 2021年6月5日
社会派 デッドゾーン 戦争礼賛政治家と日本の悲劇 デッドゾーン(1983年 デビッド・クローネンバーグ監督) この記事は2014年5月27付けの日刊ゲンダイに掲載されたもの。そのまま掲載する。 安倍晋三が2度目の総理になった頃から、この映画が気になっていた。 高校教師のジョニー(クリストファー・ウォーケン)はある夜、交通事故に遭い、5年間の... 2021年6月3日
社会派 さよなら子供たち そして少年はナチに殺された さよなら子供たち(1987年 ルイ・マル監督) ルイ・マル監督が自ら脚本を書いた自伝的作品。第44回ベネチア国際映画祭金獅子賞などを受賞した。 1944年、ナチス・ドイツに占領されたフランス。クリスマス休暇を終えた少年ジュリアン(ガスパール・マネッス)は母に見送られて寄宿学校に戻る。学校には... 2021年6月3日
社会派 暗殺のオペラ ムソリーニと戦った亡父、誰に殺されたのか? 暗殺のオペラ(1970年 ベルナルド・ベルトルッチ監督) ベルナルド・ベルトルッチ監督の29歳の意欲作。ホルヘ・ルイス・ボルヘスの小説「裏切り者と英雄のテーマ」が原作だ。ベルトルッチ監督は同じ1970年に「暗殺の森」も発表。トミニク・サンダを起用したこの作品で世界的な名声を得... 2020年7月4日