ドラマ 摩天楼を夢みて セールスマンの悲哀と憎悪 摩天楼を夢みて(1992年 ジェームズ・フォーリー監督) アル・パチーノ、ジャック・レモン、ケビン・スペイシーら実力派7人の競演が見もの。舞台はニューヨークにある不動産会社の支社。本社から来た年下の幹部(アレック・ボールドウィン)に「成績の悪いセールスマンはクビだ」と宣告された営業マンたちの生... 2021年6月4日
社会派 影の軍隊 ナチと戦う人々、非情の世界 影の軍隊(1969年 ジャン=ピエール・メルヴィル監督) 「仁義」「いぬ」などのジャン=ピエール・メルヴィル監督の問題作。 1942年、ナチス・ドイツに占領されたフランスではレジスタンスが抵抗を続けていた。メンバーのジェルビエ(リノ・ヴァンチュラ)はゲシュタポ本部に連行されるが、すきをついて... 2021年6月3日
ロマンス ダニエラという女 平凡な男が絶世の美女を手にする方法 ダニエラという女(2005年 ベルトラン・ブリエ監督) 「イタリアの宝石」と呼ばれるモニカ・ベルッチが娼婦を演じた官能ロマンであり、大人のメルヘンでもある。かなり難解だが、考えようによっては独身男への励ましとなる。サックスが奏でる主題歌が夜のネオンに似合っている。 男は宝くじを当てた... 2021年6月3日
ドラマ ツィゴイネルワイゼン 芸術家? マジックか? それが問題だ! ツィゴイネルワイゼン(1980年 鈴木清順監督) 1980年のキネマ旬報1位ほか、ベルリン映画祭特別賞などを受賞。斬新な映像とミステリアスなストーリーが映画ファンを魅了した。筆者は公開当時、渋谷に設営されたドーム型テントで見学した。「観客動員5万人」という文言が記憶に残っている。... 2021年6月3日
社会派 デッドゾーン 戦争礼賛政治家と日本の悲劇 デッドゾーン(1983年 デビッド・クローネンバーグ監督) この記事は2014年5月27付けの日刊ゲンダイに掲載されたもの。そのまま掲載する。 安倍晋三が2度目の総理になった頃から、この映画が気になっていた。 高校教師のジョニー(クリストファー・ウォーケン)はある夜、交通事故に遭い、5年間の... 2021年6月3日
時代劇 清須会議 秀吉は戦国のヒトラーか 清須会議(2013年 三谷幸喜監督) 三谷幸喜によるコメディー時代劇。 天正10(1582)年、織田信長が本能寺の変で横死し、織田家の家臣が跡目相続を決める評定を持った。世に言う「清州会議」だ。主人公の羽柴秀吉(大泉洋)は後継候補に信長の次男・信雄を擁立。柴田勝家(役所広司)と丹羽長秀(小日向文... 2021年6月3日
バイオレンス BROTHER ビートたけしは暗黒街のスーパーマン BROTHER(2001年 北野武監督) 北野武監督のお得意のヤクザ映画だが、舞台の中心を米国に設定したところが斬新だ。 親分を殺され、組織を失ったヤクザの山本(ビートたけし)は弟のケン(真木蔵人)がいる米国ロサンゼルスに向かう。ケンは黒人青年らと麻薬売買を手掛け、元締とトラブルに。... 2021年6月3日
社会派 さよなら子供たち そして少年はナチに殺された さよなら子供たち(1987年 ルイ・マル監督) ルイ・マル監督が自ら脚本を書いた自伝的作品。第44回ベネチア国際映画祭金獅子賞などを受賞した。 1944年、ナチス・ドイツに占領されたフランス。クリスマス休暇を終えた少年ジュリアン(ガスパール・マネッス)は母に見送られて寄宿学校に戻る。学校には... 2021年6月3日
バイオレンス レザボア・ドッグス 拷問と謎解きが交差する“任侠映画” レザボア・ドッグス(1992年 クエンティン・タランティーノ監督) 29歳のタランティーノ監督を世界に知らしめた傑作。香港映画「友は風の彼方に」のパクリだが、ハリウッドに新風を吹き込んだ。 「ミスターホワイト」「ミスターブラウン」など色で呼ばれる6人のギャングが宝石店を襲撃した。店... 2021年6月3日
エロス 昼顔 娼婦を愉しむ貴婦人の二面性 昼顔(1967年 ルイス・ブニュエル監督) カトリーヌ・ドヌーブが24歳の全裸をシースルーで披露した快作。ブニュエル作品にしては分かりやすい。2018年にBD&DVDが発売された。 セブリーヌ(ドヌーブ)は医師の妻として上流階級に身を置く美女。不感症を理由に夫とはセックスレスだが、半裸にされ... 2021年6月3日